99

年度選手名
1976-1977鳥坂九十九
1986-1990依田栄二
1991小川宗直
1995-1999山下千春
2000-吉川勝成

 「99」は、二桁の数字の中ではもっとも大きい番号であるから、長い間誰も使用していなかった。日本で最初にこの番号をつけたのは、なんと近鉄の投手である。名前を鳥坂九十九といい、言うまでもなく名前にちなんだ背番号だった。鳥坂は前年まで「59」をつけており、背番号変更をきっかけに飛躍することを期待されたが、1973年から5年間のプロ生活で結局一度も一軍に上がることはできなかった。

 その後しばらくの間「99」は空き番号となっていたが、1986年からの5年間は依田栄二打撃投手がこの番号をつけた。依田は1980年のドラフト4位であるが、1981年に1試合に登板しただけで現役を引退し、1985年には「88」をつけて打撃投手に転向していた。

 1991年に打撃投手の背番号が三桁に変更されると、依田の背番号も「109」に変わり、新たに中日から移籍してきた小川宗直投手が「99」をつけた。しかし小川は一軍で登板することができず、翌年には台湾球界に投じた。

 3年の空白期間をおいて、1995年からの5年間は山下千春コーチが「99」をつけた。山下は阪急時代の1981年からトレーニングコーチとしてプロの世界で活躍を続けており、1994年に近鉄へ移籍して背番号「89」をもらっていた。

 1999年のドラフト会議で選手を9位まで指名したのは大阪近鉄だけだったが、その9位指名選手が龍谷大出身の吉川勝成投手である。吉川は「1999年の最後の指名選手」からはい上がっていくという決意を示すために、最も大きな背番号「99」を熱望し、山下コーチから譲り受けた。近鉄球団史上、「99」をつけた選手が一軍の試合に出場した例はまだ一度もなく、吉川には大きな期待がかかる。


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