第4回: 前後期二シーズン制

今回は、いわゆる「たられば」の話をします。

球団成績
合計オールスター前オールスター後
西武70勝61敗4分.5342位39勝34敗1分.5343位31勝27敗3分.534
日本ハム67勝65敗3分.5081位51勝30敗1分.6296位16勝35敗2分.314
オリックス66勝66敗3分.5005位30勝44敗1分.4051位36勝22敗2分.621
福岡ダイエー67勝67敗1分.5003位42勝37敗.5315位25勝30敗1分.455
近鉄66勝67敗2分.4964位39勝38敗.5064位27勝29敗2分.482
千葉ロッテ61勝71敗3分.4626位29勝47敗1分.3812位32勝24敗2分.571

 よく言われることですが、もし今季が二シーズン制なら前期優勝は日本ハム、後期優勝はオリックスでした。どちらもぶっちぎりの独走です。近鉄はこの両チームとの対戦カードが特定の時期に偏っていました。そこで今度は、近鉄のカード別対戦成績をオールスターの前後に分けて見てみましょう。

カード対戦成績
合計オールスター前オールスター後
西武12勝15敗.44414試合7勝7敗.50013試合5勝8敗.385
日本ハム13勝14敗.48120試合6勝14敗.3007試合7勝0敗1.000
オリックス13勝14敗.48113試合7勝6敗.53814試合6勝8敗.429
福岡ダイエー13勝14敗.48116試合8勝8敗.50011試合5勝6敗.455
千葉ロッテ15勝10敗2分.60014試合11勝3敗.78613試合4勝7敗2分.364
合計66勝67敗2分.49677試合39勝38敗.50658試合27勝29敗2分.482

 前半戦は日本ハムに大苦戦し、千葉ロッテをカモにしていたのが、後半戦になると状況が全く逆になります。ここで注目していただきたいのが、オールスター前と後のカード別試合数の差です。前半戦は計77試合、つまり1カード平均15.4試合ですが、「前期優勝」の日本ハムとはなんと20試合も対戦しています。一方で「前期最下位」の千葉ロッテとは平均以下の14試合です。そして後半戦。1カード平均は11.6試合ですが、後半戦勝ち越しの3球団(西武、オリックス、千葉ロッテ)とはいずれも平均値以上の試合数対戦して3カードとも負け越しました。その一方で、「後期最下位」の日本ハムには全勝しましたが、わずか7試合しか対戦がありませんでした。

 もしオールスターまでの各チームの消化試合数にカードごとのばらつきがなかったと仮定すると、計算上では次の表のような最終成績になります。首位と約1ゲーム差、運が良ければ近鉄は優勝していたかもしれません。

球団対戦成績
合計オールスター前オールスター後
西武71.3勝63.7敗.52874試合39.4勝34.6敗.53261試合31.9勝29.1敗.523
近鉄70.1勝64.9敗.52077試合40.2勝36.8敗.52258試合30.0勝28.0敗.516
オリックス68.2勝66.8敗.50575試合30.3勝44.7敗.40460試合37.9勝22.1敗.632
福岡ダイエー66.6勝68.4敗.49479試合41.9勝37.1敗.53056試合24.7勝31.3敗.441
日本ハム66.4勝68.6敗.49282試合51.3勝30.7敗.62653試合15.1勝37.9敗.285
千葉ロッテ62.7勝72.3敗.46577試合29.1勝47.9敗.37858試合33.6勝24.4敗.580

 ここでは、近鉄に不利になるように日程が編成されていたと主張しているのではありません。都市対抗野球の時期に東京ドームは使用できませんし、高校野球の予選で使用される球場もあります。西武ドームをはじめとする屋根なし球場には雨天中止もあります。こうした問題を考慮しつつ各カードをバランスよく配置するためには大変な努力が必要です。近鉄に不利な日程になったのはあくまで結果でしかありません。ただ一つ言えること、それは今年の近鉄にはツキがなかったということです。
 確かに今年の近鉄は5位に終わりました。反省すべき点もたくさんあったと思います。しかし、Aクラスに入った上位4チームとの実力の差はほとんどなかったのではないでしょうか。来季は、今季の悔しさをバネにすると同時に、今季の戦いぶりを自信にして戦ってほしいです。


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