1980年度パシフィック・リーグ前後期優勝チーム
前期後期
優勝ロッテオリオンズ近鉄バファローズ
監督山内一弘西本幸雄

 阪急が前後期ともに優勝しなかったのは二シーズン制8年目にして初めてのことだった。プレーオフは、奇跡的な大逆転で後期優勝を果たして勢いに乗る近鉄と、前期優勝、後期も最後まで優勝を争ったロッテの対決となった。

10月15日第1戦ロッテ1敗川崎球場(18,000人)
チームRHE投手リレー本塁打
近鉄100201000482井本平野1号、羽田1号、栗橋1号
ロッテ000100000160仁科-倉持-安木
勝利井本1勝
敗戦仁科1敗試合時間3時間14分

 近鉄は前年同様に今季15勝を挙げた井本隆、ロッテは今季17勝の仁科時成の先発で始まった。近鉄は平野光泰の先頭打者本塁打で先制し、4回には羽田耕一の2ラン、6回には栗橋茂のソロで計4点を挙げた。投げても井本投手が、打撃戦になるという前評判を覆す好投を披露し、4回に落合博満の犠飛で1点を失ったものの、5回以降はロッテ打線を1安打に抑えてみごと完投勝ちした。

10月16日第2戦ロッテ2敗川崎球場(19,000人)
チームRHE投手リレー本塁打
近鉄1200000104110鈴木
ロッテ000100001271水谷-安木-倉持有藤1号
勝利鈴木1勝
敗戦水谷1敗試合時間3時間1分

 近鉄は今季14勝を挙げた鈴木啓示、ロッテは今季11勝の水谷則博を先発に起用した。近鉄は初回、意表をつくマニエルのスクイズで先制、2回にも石渡茂の適時二塁打、吹石徳一の中前適時打でリードを広げた。ロッテも4回、有藤道世の適時打で追い上げたが、近鉄は8回にまた吹石が適時打を放って3点差とし、投げては鈴木投手が9回二死から有藤にソロを打たれたものの、みごと完投勝利を挙げた。前年は山口哲治の好リリーフが光ったが、今年は先発投手の連続完投で連勝、これでリーグ連覇に王手をかけた。

10月18日第3戦近鉄3勝藤井寺球場(32,000人)
チームRHE投手リレー本塁打
ロッテ211000000480仁科-安木-水谷-小俣-福間張本1号
近鉄10043050X13100柳田-村田アーノルド1号、平野2号、梨田1号、吹石1号
勝利村田1勝
敗戦仁科2敗試合時間3時間37分

 ロッテは第1戦の先発投手・仁科、近鉄は今季13勝を挙げた柳田豊を先発に立てた。後のないロッテは初回、張本勲のソロで先制し、さらに土肥健二の適時二塁打で2点をリード、あっさりと柳田をKOした。そして代わった村田辰美からも2回に有藤、3回に土肥がそれぞれ適時打を放って4-1、一矢を報いるかに見えた。ところが4回以降、近鉄打線は仁科を一気に攻略する。まず4回にアーノルドのソロで2点差とし、さらに平野の3ランが出て一気に逆転、続く5回には石渡、平野の適時打で3点を追加、そして7回には梨田昌崇の2ランと吹石の3ランで一挙に5点を奪って試合を決めた。村田投手も4回以降立ち直り、味方の大量点にも守られてみごと胴上げ投手となった。これで2年続けてストレート勝ちでの日本シリーズ進出が決まった。対戦相手は広島東洋、前年の雪辱戦となった。

1980年度パシフィック・リーグ・プレーオフ表彰選手
最優秀選手賞平野光泰(近鉄)
敢闘賞有藤道世(ロッテ)
優秀選手賞アーノルド(近鉄)
優秀選手賞井本隆(近鉄)
優秀選手賞鈴木啓示(近鉄)


                   
1979年度
シーズン
1980年度
ハイライト
過去の戦績
一覧表
1980年度
日本シリーズ
1981年度
シーズン

ハンドブックの目次へ戻る。


E-mail: 8@buffaloes.club.ne.jp